店舗でも使える!畳の種類とおしゃれに畳を取り入れる方法とは?

店舗デザインのポイント
店舗デザインのポイント

おしゃれなお店を作りたい、落ち着きのある座敷を作りたいけれど、どういう床材を選べば良いのかわからない、という方がいらっしゃるかと思います。今回は、その落ち着きがありつつも和を取り入れられる日本の伝統的な床材の一つ、「畳」をご紹介します。

和風(和モダン)の店舗をデザイン・施工する場合の考え方と費用、デザイン事例については、下記バナーの特集ページでより詳しく解説しています。私たちTOは、和の伝統を現代に息づかせる和風の店舗デザインを得意としています。ぜひこちらも合わせてご参照ください。

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畳の種類とサイズ

畳とは、日本の伝統的な床材で、その種類や歴史には興味深いものがたくさんあります。畳の主要な種類は以下の通りです。

畳の種類

縁付き畳

一般的に畳と聞いて思い浮かぶのはこちらかと思います。両端に「畳縁(たたみべり)」と呼ばれる布が付いていて、この畳縁の役割は角の摩擦を防ぐ補強や畳との隙間を締める等の役割があります。しかし、最近ではおしゃれなアクセントとしてデザインで選ばれることも多いです。

縁なし畳

文字の通り、縁がなくスッキリとした印象を持たせます。サイズも一畳の1/2サイズが出ていたり、畳の目を交互にして市松模様のような並べ方もおしゃれです。他にも、カラー畳、和紙畳等、現代に合わせた畳も登場しています。近年では一般に1/2サイズの市松模様の畳を「琉球畳」といっています。しかし、それは琉球畳ではないかもしれません!

「琉球畳」は確かに縁がなく、半畳(1/2サイズ)の畳ではあります。実際は大分県でしか作られておらず、「七島い」という珍しいい草を使った耐久性の高い畳になります。希少性も高いため高価な畳となります。ただし、本物を使いたい方にはお勧めです!

畳のサイズ

お部屋のサイズを伝えるとき「6畳」など「畳1畳×◯枚分なのか」で表すときがあると思います。では、畳一畳とはどれくらいの大きさなのでしょうか?

畳一畳は、「約」182cm×91cmで、約一坪の半分、広さとしては人一人が眠れる広さとなります。続いて、なぜ、「約」と書いたのか、畳のサイズについてお伝えしましょう。

京間畳(きょうま)

京都など西日本で使われている畳で、大きさは1.91m×0.955mで、6畳間の広さは10.94㎡(平米)になります。

中京間畳

中京地方で使われる畳で、大きさは1.82m×0.91mで、6畳間の広さは9.93㎡です。縦が6尺、横が3尺あることから、正式には「三六間(さぶろく)」と呼ばれることが多いです。

江戸間畳

江戸である関東方面で使われる畳で、大きさは1.76m×0.878mなので、6畳間の広さは9.27㎡です。縦の長さが5尺8寸あることから、正式には「五八間」といいます。

団地間畳

地域に関係なく、公団住宅・アパート・マンションなどの共同住宅で使用されています。日本が高度成長期に入って住宅のニーズが高まった頃、多くの団地が建てられたことから生まれた新しい種類です。大きさに一定の基準はありませんが、1.7m×0.85mのものが多く、6畳間の広さは8.67㎡ほどになります。

今、説明した上から順(京間>中京間>江戸間>団地間)に面積が小さくなります。そのため、京間と団地間では団地間約2㎡分の大きさの違いがあるので重要なポイントですね。

畳を店舗に取り入れるメリットとは?

畳を店舗に取り入れるメリットとは

畳を店舗に取り入れるメリットはたくさんあります。畳を使うことで、お店の雰囲気が一気に変わります。例えば、畳を導入することで、以下のような印象の変化をお届けすることができます。

落ち着きと和の個性

畳はその柔らかな触り心地と風格あるデザインから、お店に訪れたお客様に落ち着いた雰囲気を提供します。また、畳の存在は和の個性を強調し、日本らしい店舗づくりの大きな手助けとなります。

適度なクッション性

畳は座り心地が良く、座ったり歩いたりする際の快適さを提供します。靴を脱ぐのは日本特有の文化でお客様にとって長時間滞在する場合や、ゆったりとくつろぐ場面で特に重要です。

視覚的な嗅覚的な魅力

畳の色合いや模様は美しいため、店内のインテリアに独自のアクセントを加え、視覚的な魅力を高めます。畳は照明や家具とも調和しやすく、和モダンな雰囲気を演出します。また、畳に主に使用される「い草」は森林浴のようにリラックス効果を香りでお届けすることができます。

店舗での畳の取り入れ方とは?

お店で畳を取り入れる方法はいくつかあります。

和室と呼ばれる茶室なようなものだけでなく、和モダンテイストの小上がりなカフェやデザインホテルのアート部屋の一室、レトロな雰囲気を連想させる脱衣所などに取り入れてみてはいかがでしょう。

和モダンテイストな小上がりの客席

お店内に畳を取り入れる場合、小上がりのスペースを設けてみてはいかがでしょうか?

畳を敷き詰め、座席やテーブルを配置します。お客様はお店に入る=実家に帰ってきたような心地よさをお届けできます。畳の上でくつろぎながら、美味しいコーヒーや紅茶、洋菓子等を楽しむことができます。和の雰囲気が心地よく、くつろぎのひとときを提供できるかと思います。

デザインホテルのアート部屋の一室

ホテルの一室を畳の和室に改装することで、お客様に独特の体験を提供できます。畳の上で寝転がり、日本の伝統的な文化を取り入れることで外でも中でも日本を満喫できるかと思います。畳の部屋は特に外国からの観光客に喜ばれること間違いありません。

レトロな雰囲気を連想させる脱衣所

畳を使用してレトロな銭湯の雰囲気をだしてみてはいかがでしょうか。古典的な木製の脱衣かごや椅子を配置し、壁には昭和や大正時代のポスターや風情ある絵画を飾ることでレトロな雰囲気を醸し出すことができます。

高級感溢れるエステサロンではなく、落ち着きのある通いやすく親しみやすい敷居が高くも入りやすい癒しのひとときを提供できること間違いなしです。

畳を店舗に取り入れることで、お店の魅力が向上し、お客様に快適な空間を提供できます。畳の使い方は無限大で、お店のコンセプトやスタイルに合わせてアレンジできます。是非、畳を取り入れて、お店の魅力を引き立ててみてください!

まとめ

今回は、畳のおしゃれや店舗導入について詳しくご紹介させていただきました。

お店の小上がりや椅子テーブルの店舗にも床材として畳を取り入れることで和を取り入れつつも現代のデザインとの融合で新しくもおしゃれな店舗をデザインすることができます。和食店だけでなく、洋の要素を取り入れたカフェや銭湯、サウナなどでも活用できる要素ではないでしょうか。

私たちTOでは和の要素を取り入れた店舗のデザイン設計も行っています。ぜひお気軽にお問合せください。私たちのデザインしたデザイン事例はこちらのページをご参照ください。